ヤフーのカスタム行動ターゲティング広告に感じた展望と危うさ

ヤフーがカスタム行動ターゲティング広告を始めた、という記事を読みました。

■「年齢・性別などの属性やエリア情報との掛け合わせも可能」(CNET Japan)

行動履歴を元に、より見てくれそうなユーザーへ広告を配信するのですね。

詳細は書いていませんが、場合によりIDによる関連づけやヤフーショッピングやオークションでの履歴等も個人を特定しない状態でデータベース化しているかも知れません。この広告を知って今読んでいる本の内容を思い出しました。「ユーザーの動向をデータとして収集すればするほど個人情報に近づいていく」といったことが書いてあり、その通りだと感じたことをです。

インターネットの広告は、プリペイドでなかったり対費用効果を厳密に求められるので、クリック率を上げるために「ホームページを見ている人」と広告の関連づけを行わなくてはなりません。現在はいろいろな手法が採られていますが、ただ一社が逸脱し、積極的に個人情報を集め出し、そしてそれが表沙汰になったら…。これまでのマーケティング手法が根本から覆る可能性があります。グレーゾーンの中で白とされていたことが、黒になるかもしれないからです。

広告を収益の柱とすることとは、現状では重要な選択肢の1つですが、そういう危険をはらんでいることを意識します。

★関連:同じ画面を見ていても、僕とキミとで広告が違うってどういうこと?の巻(サルでもわかるネット広告 )

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