栄楽のつけそば・チャーシュー入り

偶然の来店、必然の注文

昨日少し遅れてランチを取ろうと思ったら、雪が降っていました。それも強く。3月も上旬というのに、寒さが身に染みます。あいにくの天候の中、お店を決めかねてふらふらと中野通りを歩いていたとき、ピンときました。直感に基づいて栄楽に近づくと、やはり天候のためか、お昼の時間帯なのに誰も行列を作っていません。

栄楽は、南の大勝軒と並んで中野つけ麺の老舗として、おいしいとされている名店。ですが、お店が小さく、そして11時から3時までという短い営業時間のため、なかなか食べに行けない幻のお店でもあります。そんなつけ麺店に、すぐに入店して、着席することが出来ました。

とても久しぶりで、滅多に来られないお店ですから、メニュー選びは慎重になりました。そこで一念発起し、贅沢をしようと一番高いお料理を注文することにしました。チャーシューつけそば(¥1050)です。

栄楽のつけそば・チャーシュー入り

一見するとわかりませんが、つけ汁をよく見ると、棒状にカットされたチャーシューが敷き詰められています。ぎっしりです。麺を運ぶと、沈みません。カーペットの様にお丼を覆っていて、麺をスープに浸すのが苦労するほどです。

チャーシューは赤身の部分で、脂身はありません。しゃくしゃくとしている歯ごたえと肉の風味が口に広がります。スープは、前回はあまり感じなかったのですが、オイリーさがありました。サラリとした脂がとけ込んでいて、スープを麺に良く絡ませています。口当たりは甘く、そしてややお酢が濃いため後味も爽やか、食べやすいですね。

かなり食べ進めたところで、メンマとネギが顔を出してきました。チャーシュー以外の具と麺をするすると口に運ぶと、今度は魚介系の優しい出汁を感じます。お肉に押さえられていた繊細な味が、ほっこりと頭を出します。

名人芸と言えるのが、麺の盛りつけ方で、たっぷりの麺が行儀良く一定の方向で盛られています。太さが一定でないのか、極々わずかに縮れているのか、のど越しも良い。

それぞれは薄味のものの、つけ麺としていただくと総合的に緩やかに味が結びついて、じんわりとおいしさを感じる。そんな一杯をお腹一杯、贅沢にもたっぷりのチャーシューで食べてしまいました。

お昼の時間が限られている人たちには幻なつけ麺、今度また味わいたいと強く念じてお店を後にしました。

★お店情報:中野区新井2-1-1、03-3386-1803、11:00?15:00、定休・水、日

(お店の表記の誤りをご指摘いただき、修正しました:2011/03/09)

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