肉煮干し中華そば さいころの冷やニボ

煮干しの匂い染みついて、むせる

先日いただいた、肉煮干し中華そば さいころの冷やニボ、780円です。好みとなった味噌ラーメンをいただきに行ったところ、季節限定の新メニューが登場していたので、思わず選んでしまいました。

ポップには夏季限定のメニューとのお断りと、冷たい煮干し出汁、コシのある自家製麺、ジューシーな鳥チャーシューというキャッチコピーが並んでいます。楽しみです。

少々待った後、美しいラーメンが出てきました。そしてお好みでどうぞ、とワサビも出てきました。

肉煮干し中華そば さいころの冷やニボ

見た目は当たり前ですが、まんまラーメンです。そしてこちらも当たり前ですが、当然湯気はなく、いただくと冷たい。ギャップに混乱します。

ポップの口上通り、麺のコシはかなりのものです。ゆであげの後で締められ、さらに冷たいスープに浸されているからでしょう。麺はかなり強く堅いです。かみごたえものど越しもあり、口に含むともぐもぐと麺を噛み締めることとなります。コシを謳うお店はありますが、偽りがありません。

スープでまず感じるのが、煮干しの香りの強さ。かなり主張をしていて、目隠しをされ目の前にレンゲを運ばれて、中に煮干しが載っていると言われたら信じてしまうでしょう。

口に含むと煮干しダシと醤油の香ばしい辛さを感じます。そして、次には丸みのある魚介ダシの次にとんがった醤油の風味を感じます。味が立体的ですね。ずるずると続けてすすると、煮干しの存在感が広がります。もわっと嗅覚全体を支配する強さです。こんなに煮干しの風味を感じることは滅多にありませんね。ゆずの皮か、柑橘系の香りが、よけいに引き立てていました。

ところが食べ進めると、印象が変わりました。あれほど感じた煮干しの香りがなりを潜めたのです。香りは慣れるものですが、そうなるとお醤油ラーメンと錯覚します。

そこで、ワサビが本領を発揮します。すっきりとした辛みは、よいアクセントになります。そして感覚がリセットされたのか、煮干しの香りを感じました。

店名にも入っている煮干しに包まれる一杯でした。冷たいときの方が味のとんがりを感じるというのは面白かったです。

★お店情報:東京都中野区中野2-28-8、03-6304-8902、11:00-23:00、無休

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