CMSとギリシャ神話

最近、CMSについて関わることが多くなってきました。CMS、コンテンツ・マネジメント・システムとは、自己流に説明をすると、ホームページをブログの様に管理する仕組み、ということになりますでしょうか。

ある時は導入をする側に立ちます。有料から無料、大規模から小規模、複雑なものからシンプルなものなど、様々な要件がいろいろと絡み、抑える点が増えてくるのが悩みどころ。実際は出来るだけ安く手軽に、ということになりますが、オープンソースでも新しいものがどんどんと出てくるので、情報収集が欠かせません。

そして、ある時は構築する側からアドバイザーとして意見を述べます。エンドユーザーの側、そしてホームページを見るユーザーから、どの様なものに組み立てるか。どの機能をカットするか。1つ1つ検証をしていく、長い仕事となります。

いずれの場合もプログラマーやデザイナー、システム開発者やスキームデザイナーでないので、時に感覚的に好き勝手なことを言っているように受け取られるようで、仕事の進み具合に影響が出ることも。システムの使用やサーバーの運用規定、デザインなどは「こうなっている」と譲らない場合が多いです。

そんな時、ギリシャ神話のプロクルステスの寝台という話を思い出します。通りかかった旅人に親切に声をかけ、鉄のベッドで休ませる。旅人の足が寝台からはみ出したら切り落とし、寝台よりも短かったら伸ばす拷問にかけるという恐ろしい内容です。

「こうなっているのだから仕方がない。やりようがない」というお話を伺うたびに、自分の考えが”鉄のベッド”になっていないか。意見を言わせていただく振る舞いが、斧を振り下ろすプロクルステスと同じでないか。戒めています。

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